eBayをAIで自動化する5ステップ|寝ている間に店が回る

ebay店の店長、チャムです🐹

9月、ぼくがeBayの店で作業した時間は、45分でした。

1日ではなく、1か月で45分です。

それで、最終利益は約15.9万円残りました。

秘密は、AIに毎日頼むのをやめたことです。

いまは、AIが作ったプログラムが、毎日ひとりでに店を回しています。

今日は、ぼくの店で毎日動いているプログラム5本を、ぜんぶ見せます。

  1. 受注の通知: 売れたら、スマホに届く
  2. 在庫の監視: 仕入元で売り切れたら、eBayを在庫ゼロにする
  3. 一括の出品: 候補を、毎日まとめて出品する
  4. 値段の調整: 競合と原価に合わせて、値段を直す
  5. 朝の報告: 店の数字と、プログラムが動いた記録を毎朝1枚で

AIに毎日頼むと、店が大きくなるほど苦しくなる

最初のころのぼくの店は、「AI社員に1件ずつ頼む」やり方でした。

リサーチも、出品も、値付けも。

AIに話しかけて、その場でやってもらう。

これで、初月から利益は出ました。

でも、続けると困ることが3つ出てきました。

  • 毎日、同じ指示を出す
  • 出品が増えると、AIの利用上限に届く
  • ぼくが話しかけないと、店が止まる

理由はシンプルです。

AIに1件ずつ頼むと、件数に比例してAIの使用量が増えるからです。

1日10件なら平気です。

でも、1日100件、200件となると、話が変わります。

しかも、ぼくが画面の前にいないと進みません。

最初は、それでいいんです。

手順が固まっていないうちは、AI社員と一緒に1件ずつやるのが正解です。

でも、同じ手順を3回くり返したら、それはプログラムにする合図です。


AIは「作る人」。毎日働くのは、プログラム

AIは作る人、毎日働くのはプログラム

教科書 第2版 第19章の図。AIに話しかけて作るのは1回だけ。あとはプログラムが決まった時刻に動きます

いまのぼくの店の分担は、こうです。

  • プログラム: 在庫の確認・出品・値段の調整・受注の通知・朝の報告。毎日、決まった時刻に自動で
  • AI社員: プログラムを作る・直す。プログラムが判断できない例外を見る
  • ぼく: ルールを決める・例外を承認する・仕入れのボタンを押す

まん中が、いちばん大事なところです。

AIの仕事は、作業そのものではなく、作業するプログラムを作ること。

AIに話しかけて作るのは、1回だけ。

あとはプログラムが、決まった時刻に動きます。

プログラムは、何件回しても疲れません。

件数が10倍になっても、AIの使用量はほとんど増えません。

プログラムを動かす場所は、GitHub Actions(プログラムを決まった時刻に動かしてくれる、ネット上のサービス)です。

非公開で使うなら、無料のプランで月2,000分まで動かせます。

始めたての店なら、この範囲におさまることが多いです。


5本を、1本ずつ見せます

eBayを回すプログラム5本

① 受注の通知

売れたら、仕入元のリンクつきでスマホに届きます。

ぼくはそのリンクを開いて、仕入れのボタンを押す。

クレジットカードのワンタイムパスワードを打つ。

1回、だいたい1分です。

9月は45個売れたので、45回 × 1分 = 45分。

これが、ぼくの9月の作業時間のぜんぶです。

eBayセラーハブの9月売上レポート(米国サイト分)

出典: eBay セラーハブ(2026年9月1日〜30日・米国サイト分)。画面の34個は米国サイト分で、本文の45個は全サイトの合計です

② 在庫の監視

ぼくの店は、在庫を持たずに売っています。

なので、仕入元で売り切れたのに、eBayでは売れてしまう。

これが、いちばんこわい事故です。

プログラムが仕入元を見て回って、売り切れたら、eBayを在庫ゼロにします。

③ 一括の出品

リサーチ担当(AI)が見つけた候補を、毎日まとめて出品します。

1日100件でも200件でも、同じように回ります。

④ 値段の調整

競合の値段と、仕入れの原価に合わせて、値段を直します。

ただし、下限(フロア)は割りません。

利益がこれ以下になる値下げはしない、という線を、先に決めておきます。

線の数字は、うちの店のルールです。

あなたの店では、あなたの数字に変えてください。

⑤ 朝の報告

店の数字と、プログラムがちゃんと動いたかを、毎朝1枚で届けます。

売り切れで止めた品、値上がりした品、人が決めないといけない例外。

ぼくは朝、これを読むだけです。


この5本の作り方は、『AI × eBay輸出の教科書』の第2版(第19〜24章)に、ぜんぶ書きました。

あなたのAIに5本を作らせるための発注書キット(要件定義書・コピペで渡す発注文・検収チェックリスト)もつけています。

すでに買った人は、追加料金なしで第2版が読めます。



作る順番は「守る→伸ばす」

5本は、作る順番が大事です。

①受注の通知と②在庫の監視は、事故を防ぐプログラムです。

売れたのに気づかない。

売れたのに、仕入元にない。

どちらも、店の成績に傷が残ります。

③一括の出品と④値段の調整は、売上を伸ばすプログラムです。

出品を増やして、値段を適正に保つ。

でも、出品を増やすほど、在庫切れの事故も増えます。

なので、守る→伸ばすの順で作ります。

⑤朝の報告は、どの段階でも、最初に1本作っておくと安心です。


押すボタンが「1件ずつ」から「ルール」に変わる

「ぜんぶ自動にしたら、だれが責任を持つの?」

そう思いますよね。

ぼくの店の約束は、ひとつです。

お金と信用が動くところは、人が決める。

自動にしても、これは変わりません。

変わるのは、押すボタンの種類です。

  • 前: 1件ずつ「この値下げでいい?」に、OKを押す
  • 後: 「下限を割る値下げはしない」というルールに、OKを押す

ルールを決めて承認するのは、ぼく。

プログラムは、そのルールの内側でだけ動きます。

ルールの外に出そうなものだけが、ぼくのところに上がってきます。

1件ずつの承認から、ルールの承認へ。

お客さん対応も同じです。

判断の要らない返信は、AIがそのまま送ります。

9月9日〜30日は、自動で送ったのが197件、人が確認したのが42件。

約75%が自動でした。


実際に踏んだ落とし穴(7つのうち3つ)

プログラムは、まちがえるときも全力でまちがえます。

ぼくの店で実際に起きたことを、3つだけ書きます。

1. 「成功」と返ってきたのに、失敗していた

eBayに値下げをまとめて送ったら、「成功」と返ってきました。

でも、中の何件かは断られていました。

台帳の値段と、お客さんが見ている値段がずれたまま、8時間気づきませんでした。

2. 同じ台帳を2本で書いて、出品85行が消えた

出品のプログラムが台帳を保存したとき、同じ日に別のプログラムが足した出品85行を、上書きして消してしまいました。

3. 一括の書き換えは、小さく試してから

何百件をいっぺんに直すと、1つの取りちがえが何百件のまちがいになります。

いまは、変える予定の一覧を出す→20件だけ本当に変える→eBayのページで目で確かめる→残りを全部、の順番を守っています。

どれも、AIへの頼み方に一文を足せば防げます。

その一文と、残りの4つは、教科書の第23章に書いています。


1週間に1本ずつ、30日で5本

30日の導入ロードマップ

教科書 第2版 第24章の図。1週間に1本ずつ、ドライラン→確かめる→オンの順で増やします

いきなり5本を作る必要はありません。

ぼくがおすすめするのは、1週間に1本ずつです。

  • 0日目: 土台(台帳を1本にする・プログラムの保存場所を作る)
  • 1週目: 朝の報告+受注の通知
  • 2週目: 在庫の監視
  • 3週目: 一括の出品
  • 4週目: 値段の調整
  • 30日目: 総点検

どのプログラムも、最初は「やる予定の一覧を出すだけ」で動かします。

何日か一覧を見て、ルールどおりだと確かめてから、本当に動かす。

この順番です。


30日後に、人に残る仕事

正直に書きます。

ぜんぶが自動になるわけではありません。

30日後に人に残るのは、この3つです。

  1. 仕入れのボタンを押す
  2. 毎朝の報告を読む
  3. プログラムが「これは人が決めて」と上げてきた例外を承認する

あとは、梱包と発送です。

ぼくの店では、梱包と発送は人間の外注さんにお願いしています。

もうひとつ、大事なことがあります。

ぼくの店のAIの使い方は、eBay Japanに問い合わせて、書面で回答をもらった範囲で運用しています。

公式のAPI(eBayのデータをプログラムから読み書きする窓口)を使う。

買い手の個人情報や、本文の中で人を特定できる情報を、AIに渡さない。

AIでブラウザからeBayの画面を開かない。

この3つです。

ほかのサービスでも、規約でAIでの自動化が制限されていることがあります。

使うかどうか、どこまで任せるかは、各サービスの規約を確認したうえで、自己責任でお願いします。


まとめ

ぼくの店で毎日動いているプログラムは、5本です。

  1. 受注の通知: 売れたら、スマホに届く
  2. 在庫の監視: 仕入元で売り切れたら、在庫ゼロに
  3. 一括の出品: 候補を、毎日まとめて
  4. 値段の調整: 下限は割らない
  5. 朝の報告: 毎朝1枚で

作るのはAI。

毎日働くのはプログラム。

ぼくは、ルールにOKを押す。

これで、9月の作業は45分でした。

あなたが寝ている間に、いちばん動いてほしい仕事はどれですか?🐹


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▼この店のやり方は、ぜんぶ1冊にまとめてあります

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