eBayで1件売れたら、お金の行き先7つ、ぜんぶ見せます

eBayで1件売れると、お金は7か所に分かれてから、あなたの口座に届きます。

例えば、200ドルで売れた1件。

仕入れ値を払う前の時点で、あなたの手元に届くのは約半分です。

「手数料は13%くらい」と思っていると、ここで計算がずれます。

送料、関税、為替、そして送料や税にまでかかる手数料。

売れたあとに引かれるお金は、手数料だけではないからです。

この記事の数字は、計算のしかたを見せるための例です。

あなたの商品の値段と送料に入れかえれば、そのまま使えます。

7つの行き先と、手取りを出す式を書きます🐹


お金の行き先は、この7つ

売れた200ドルが、7か所に分かれて手元に届く

お金の行き先は7つ。色は「率でかかる」「荷物で決まる」「円にする・自分で払う」の3つ

売れてから、あなたの口座に届くまでに引かれるのは、この7つです。

  1. 落札手数料(eBay)
  2. 海外決済手数料(eBay)
  3. 広告費(使った人だけ)
  4. 送料
  5. 関税
  6. 為替(ドルを円にするとき)
  7. 仕入れ値

1〜3と6は、「率」でかかります。

4と5は、荷物で決まります。

7は、最初にあなたが払ったお金です。

順番に見ていきます。


①落札手数料: 送料と売上税にもかかる

売れたときに1回だけかかる、eBayの手数料です。

  • ストアなし: 主なカテゴリで13.25〜15%
  • ストアあり: 主なカテゴリで12.35〜14.95%
  • これに、1件ごとに0.40ドル(10ドル以下の取引は0.30ドル)

見落としやすいのは、何に%がかかるかです。

手数料のもとになるのは、商品の値段だけではありません。

買い手が払った送料と、売上税(アメリカの多くの州で買い手が払う税)もふくめた「売上総額」にかかります。

つまり、200ドルの商品でも、売上税がのれば、手数料は200ドルより大きい金額で計算されます。

例えば、ぼくの店では、手数料を少し多めの15%で見て値段を決めています。

eBay Japanの料金のページです。


②海外決済手数料: 日本のセラーには1.35%

日本の住所で登録しているセラーが、日本以外の買い手に売ると、もう1つかかります。

売上総額の1.35%です。

前々月の売上が大きい店ほど、率は下がります(最も下がって0.40%)。

始めたばかりのうちは、1.35%で計算しておけば安心です。

もう1つ、ドル以外のeBayサイト(イギリスやドイツなど)で売れたときは、ドルに換算するときに、基準のレートに3%が上乗せされます。


③広告費: 率は、あなたが決める

eBayの広告(一般の広告)は、使った人だけにかかります。

率は、2%から100%のあいだで、自分で決めます。

広告を見た人が30日以内に買ったときに、売上総額にその率がかかります。

ここも、送料と税をふくめた金額にかかるのがポイントです。

広告は、決めた率がそのまま利益から引かれます。

値段を決めるときの計算と、広告の設定の率を、同じにしておいてください。


④送料: 重さと「箱の大きさ」で決まる

国際送料は、重さだけでは決まりません。

箱の大きさも、料金に入ります。

例えばFedExでは、縦×横×高さ(cm)÷5,000で出した重さ(容積重量)と、実際の重さの、大きいほうで料金が決まります。

軽くても大きい箱は、重い荷物と同じ料金になることがあります。

売る前の見込みが、実際の送料とずれやすいのはここです。

例えば、ぼくの店でも、実際の送料が見込みより1件平均で約1,000円高かった時期がありました。


⑤関税: アメリカ宛ては、あなたが先に払う

アメリカ宛ては、送料を除いた商品の値段が2,500ドル未満なら、DDP(セラーが関税を先に払う送り方)が必須です。

つまり、関税は買い手ではなく、あなたが払います。

日本から送る品の関税は、多くの品で一律15%です。

かかるのは、商品の値段(申告する価格)にだけ。送料にはかかりません。

この15%を値段に入れていないと、売れるたびに赤字に近づきます。

例えば、ぼくの店では、アメリカの関税15%ぶんを最初から値段に入れています。

EU宛ても、€150以下の荷物はDDPです。

11月からは、1件€2の手数料(UHF)も足されます。


⑥為替: ドルを円にするときにも引かれる

eBayの売上は、ドルで受け取ります。

円にして日本の銀行に入れるときに、もう一度お金が引かれます。

Payoneer(eBayの売上を受け取る口座)の料金のページでは、残高とちがう通貨で出金すると、取引き金額の1〜4%です。

正確な率は、あなたのアカウントの画面で確かめてください。

それから、レートそのものも毎日動きます。

売れた日と円にした日で、同じ100ドルでも円の金額は変わります。


⑦仕入れ値: 最後に引く。消費税は戻ることがある

最後に、あなたが最初に払った仕入れ値を引きます。

ここで1つ、戻ってくるお金があります。

仕入れにふくまれていた消費税です。

輸出は、消費税が免除されます。

そのうえで、輸出のために仕入れたものの消費税は、申告のときに差し引けます。

売上の多くが輸出なら、差し引ききれない分が戻ってくることがあります。

ただし、これは消費税を納める事業者(課税事業者)の話です。

細かい条件は、税務署か税理士に確かめてください。


200ドルで売れた1件を、7つで引き算してみる

例の数字で、1件を計算してみます。

  • 売値: 200ドル(送料無料で出品)
  • 買い手の売上税: 8%(例)→ 買い手が払うのは216ドル
  • 広告: 2%
  • 送料: 30ドル(例)
  • 1ドル150円・出金の手数料2%(どちらも例)
  • 仕入れ値: 10,000円(例)
行き先計算引かれる額
①落札手数料216ドル×13.25%+0.40ドル29.02ドル
②海外決済手数料216ドル×1.35%2.92ドル
③広告費216ドル×2%4.32ドル
④送料例の金額30.00ドル
⑤関税200ドル×15%30.00ドル
ここまでの残り200ドル−①〜⑤103.74ドル
⑥為替103.74ドル×150円−2%15,250円
⑦仕入れ値15,250円−10,000円5,250円

売上税の16ドルは、eBayが買い手から預かって納めるので、あなたには入りません。

それでも、①〜③の手数料は、この16ドルをふくめた216ドルにかかります。

売値は、円にすると30,000円です。

仕入れ値を払う前の金額は15,250円。約半分です。

さらに、仕入れの10,000円にふくまれる消費税(約909円)を差し引ければ、手元は約6,159円になります。

「200ドルで売れた」の手応えと、手元に届く金額は、これくらいちがいます。


手取りを出す式(コピーして使えます)

あなたの商品で、この順に引き算してください。

① 売上総額(売値+送料+売上税)× 落札手数料の率 + 0.40ドル
② 売上総額 × 1.35%
③ 売上総額 × 広告の率(使う人だけ)
④ 送料(箱の大きさもふくめた料金)
⑤ 商品の値段 × 関税の率(アメリカ宛ては多くの品で15%)
→ 売値 − ①〜⑤ = ドルの残り
⑥ ドルの残り × 1ドルの円 × (1 − 出金の手数料の率)
⑦ ⑥ − 仕入れ値 = 手取り(消費税を差し引ける人は、そのぶん足す)

AIに頼むなら、この式と、あなたの商品の売値・送料・仕入れ値を渡して「この式で、1件の手取りを出して」と言えば、表にしてくれます。


まとめ

eBayで1件売れたお金は、7か所に分かれてから届きます。

大きく分けると、3つです。

  1. 率で引かれる4つ: 落札手数料・海外決済手数料・広告費・為替(どれも、送料や税をふくめた金額にかかるものがある)
  2. 荷物で決まる2つ: 送料(箱の大きさも入る)・関税(アメリカ宛ては15%を先に払う)
  3. 自分で払う1つ: 仕入れ値(消費税は戻ることがある)

値段を決める前に、この7つを1回だけ通して計算しておく。

それだけで、「売れたのに赤字」の商品を、売る前に見つけられます。

あなたの、いちばん売れている商品。

1件の手取りは、いくらでしょうか🐹


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