
eBay輸出で、AIに任せられる仕事を、ぜんぶ書き出しました。
9つの仕事、45項目です。
上から順に、□にチェックを入れてみてください。
「あっ、これまだやってない」
「えっ、これもAIでできるの?」
が、きっと見つかります。
保存しておいて、ときどき見返してください🐹
やることは、この記事をAIに読み込ませて「なにができていない?」と聞く。これだけでも十分です(使い方は後半に書きました)。
ぼくの店は、梱包と発送以外を、ほぼAIに任せています。
9月にぼくが店で作業した時間は、1か月で45分でした。
※ぼくの店の例です。同じ結果になることを約束するものではありません。AIをどこまで使うかは、各サービスの規約を確認したうえで、自己責任でお願いします。
印の見かた
- 【API】: eBayの公式API(プログラムからeBayに直接仕事を頼む窓口)でできる項目
- 💡: 知らない人が多い項目
9つの仕事
- 店の準備・設定
- リサーチ・仕入れ
- 出品
- 値付け・広告
- 在庫・注文
- お客さん対応
- 梱包発送
- お金・分析
- 規約・トラブルの予防
先に1つだけ: APIってなに? AIとの関係は?
チェックリストに【API】が何度も出てくるので、先に説明します。
たこ焼き屋でたとえます。
ふつうのお客さんは、店の前で「6個ください」と言います。
これが、eBayの画面をひらいて、1件ずつ操作するやり方です。
APIは、業務用の注文口です。
決まった書式の注文票を出すと、何百人分でもまとめて受けてくれます。
しかも、24時間あいています。
その注文票を書くのが、いまはAIです。
APIは昔からありました。変わったのは、AIが日本語の指示で注文票を書いてくれるようになったこと。
プログラムを書けないぼくが店を回せているのは、これが理由です。
AIとAPIの関係
ひとことで言うと、AIは頭、APIは手です。
AIは、考えて、文章やプログラムを書くのが得意です。
でも、AIだけでは、eBayの店に手を出せません。
出品も、値下げも、在庫を0にするのも、eBayの中で起きることだからです。
そこで、APIを通します。
役割は3つに分かれます。
- 人: 「1日100件出品したい」「この値段より下げない」と決める
- AI: 決めたことを、APIへの注文票(プログラム)にする
- API: 注文票を受け取って、eBayの店で実際に出品・値下げ・在庫の更新をする
さらに、AIが一度プログラムにしておけば、あとは毎日決まった時刻に、プログラムがAPIへ注文票を出します。
AIに毎回話しかけなくても、店が回ります。
人が決める。AIが注文票にする。APIがeBayに届ける。
① 店の準備・設定
店の設定は、最初に1回やれば終わり、と思われがちです。
でも、設定こそAIに話しながら決めると、早くて抜けがありません。
例えば、ビジネスポリシー(支払い・返品・発送のルール)は、「返品は30日、送料は買い手負担」のように希望を話すと、AIがAPIで作ってくれます。
- □ ビジネスポリシー(支払い・返品・発送)を、希望を話してAIに作らせる 【API】
- □ ストアの月額プランを、出品数と手数料から損益分岐で試算させる
- □ 発送しない国(配送除外国)を、受賞セラーの設定の傾向と比べて見直す 💡
- □ 商品説明のテンプレート(HTML)を、カテゴリーごとに作らせる
- □ ストアのカテゴリー分けを作る・名前を変える・まとめる 【API】
② リサーチ・仕入れ
リサーチは「何を売るか」を決める仕事です。
AIは、自分の店の数字から「売れないところ」を見つけるのが得意です。
例えば、ぼくの店では、出品の7割が「ほぼ売れないカテゴリー」に入っていると分かりました。そこで、そのカテゴリーの出品を止めました。
- □ 出品中の相場を、型番やキーワードで調べる 【API】
- □ 売れた実績(Sold)は人が画面で見て、その数字をAIに集計させる 💡
- □ 自分の店の売れるカテゴリーを、表示回数・ウォッチ・販売数から割り出す 【API】
- □ 仕入先の候補を、AIに洗い出させる
- □ 仕入れる前に、利益が出るか(手数料・送料・関税込み)を計算させる
2つ目は、まちがえやすいところです。
AIにブラウザでeBayの画面を開かせて、売れた実績を見せるのは、eBayの許可が要ります(くわしくは後半で)。
人が見た数字をAIに渡して集計するのは、問題ありません。
③ 出品
出品は、いちばんAIに任せやすい仕事です。
数をこなすだけでなく、「質」を全件そろえられるのがAIの強みです。
例えば、ぼくの店ではItem specifics(ブランド・型番などの商品の項目)を、平均5.4項目から9.8項目に増やしました(974件)。推測では埋めず、仕入元の商品情報とメーカー公式の仕様だけを使っています。
- □ まとめて出品する。1日100件でも200件でも同じように回る 【API】
- □ カテゴリーと、そのカテゴリーで必要な項目を調べる 【API】
- □ Item specificsを、出典のある値だけで全件埋める 💡
- □ タイトルを、型番と用途の言葉で作り直す(字数合わせの言葉を外す)
- □ 写真の明るさを補正する(実物と違う状態に見せない範囲で) 💡
④ 値付け・広告
値付けは、計算の仕事です。
計算はAIに任せて、人は「これ以下では売らない」という線だけ決めます。
例えば、ぼくの店では、値下げ交渉(Best Offer)を自動でOKする金額を見直したら、6,389件のうち765件が赤字ラインを下回っていました。いまは値付け担当(AI)が毎日見張っています。
- □ 手数料・送料・関税から逆算して、値段を決める
- □ 容積重量(箱の大きさから決まる重さ)で、送料を見込む 💡
- □ 競合に合わせて値段を直す。ただし下限は割らない 【API】
- □ 値下げ交渉の自動OK額が、赤字ラインを下回っていないか毎日見張る 💡 【API】
- □ 広告率を、出品を2組に分けたA/Bテストで決める 💡 【API】
出典: AIがまとめたA/Bテストの判定書(2026年10月1日)。カテゴリ名は伏せています
⑤ 在庫・注文
無在庫でいちばんこわいのは、仕入元で売り切れたのに、eBayで売れてしまうことです。
ここは人が見るのではなく、プログラムが自動で見回ります。
例えば、古物台帳(中古品を仕入れて売るときに、つける義務がある記録)も、ぼくの店では注文が入った瞬間に「買受け」と「売却」の2行が自動で書かれます。
- □ 仕入元で売り切れたら、eBayの在庫を0にする(プログラムが自動で見回る) 【API】
- □ 売れたら、仕入元のリンクつきでスマホに通知が届く 【API】
- □ 仕入れ忘れを、AIが知らせる
- □ 追跡番号を登録して「発送済み」にする 【API】
- □ 古物台帳を、注文ごとに自動で記帳する 💡
⑥ お客さん対応
英語のメッセージは、AIがいちばん得意な仕事のひとつです。
大事なのは、「AIが送ってよいもの」と「人が決めるもの」を分けておくことです。
例えば、ぼくの店では、9月9日から10月11日までの返信221通を、AIが送りました。人間が書いた返信は0通です。お金や約束が絡むものは、AIが止めて、返信案を作っておきます。
出典: うちの自動対応の記録を数えた結果(2026年10月11日朝の時点・件数だけ)
- □ 英語の質問に、AIが調べて返信する(判断の要らないものは自動で送る) 【API】
- □ お金や約束が絡むものは、AIが止めて返信案を作る
- □ ウォッチしている人に、値下げのオファーを送る 💡 【API】
- □ キャンセル・返品・ケースの状況を取る 【API】
- □ 買い手の個人情報を、AIに渡さないしくみにする 💡
最後の1つは、とても大事です。
eBayに確認したところ、APIで取った買い手の個人情報をAIに渡すのは、だめでした。
メッセージの本文の中にある、名前や住所のような情報も同じです。
伏せてからAIに渡す、という形にしておきます。
出典: eBay Japanからの回答メール(2026年10月2日)。担当者名・問い合わせ番号・ストアのIDは伏せています
⑦ 梱包発送
AIには手足がありません。
箱に詰めることも、荷物を渡すこともできない。
でも、梱包発送を回すアプリは、AIが作れます。
例えば、ぼくの店のアプリには、利益計算のときに見込んだ送料と、実際にかかった送料の差が、商品ごとに出ます。「+1,000円」のように。
※画面は見本データ(架空の注文)です。差の金額も見本の数字です
- □ 梱包の枠(縦・横・高さ・重さ・見込みの送料)を、アプリで指示する
- □ 見込みと実際の送料の差を、商品ごと・月ごとに出す 💡
- □ 梱包の写真を残して、返品トラブルの証拠にする
- □ 発送期限が近づいたら、アラームを出す
- □ 外注さんの報酬明細を、自動で集計する 💡
⑧ お金・分析
数字は、毎日見るものではなく、毎日届くものにします。
例えば、ぼくは朝、店の数字とプログラムが動いた記録を1枚で受け取って、読むだけです。
- □ 注文ごとの手取り・手数料・返金を取る 【API】
- □ 月の締め(共通費まで入れた本当の利益)を、AIにまとめさせる
- □ 店の数字とプログラムの動きを、毎朝1枚で受け取る
- □ 出品ごとの表示回数・閲覧数から、見られていない出品を見つける 【API】
- □ 数字が悪い月に、AIに店を診断させる。次の一手まで出させる 💡
出典: eBay セラーハブのトラフィック(2026年9月1日〜30日)
⑨ 規約・トラブルの予防
eBayのルールは、よく変わります。
変わるたびに全出品を手で見直すのは、人には無理です。
AIなら、全件を点検して、直すところまでできます。
例えば、11月からEU宛ての出品は型番が必須になります。ぼくの店では848件が空でした。その日のうちに223件を直しました。
当店の出品6,097件の型番の欄(2026年10月2日、直したあとに全件を読み直した数字)
- □ 規約の変更に合わせて、全出品を一括で点検・修正する 💡 【API】
- □ 翻訳されると、ルール違反に読まれる文がないか点検する 💡
- □ Googleに弾かれた出品(出品品質レポート)を見つけて直す 💡
- □ 年末年始や祝日のハンドリングタイム(発送までの日数)を、AIに計算させる
- □ 規約でわからないところは、窓口に聞いて、文書で答えをもらう
2つ目は、ぼくも何度も引っかかりました。
「関税は買い手負担」のような一文が、翻訳されると、eBayの外でお金を払わせる文に読まれることがあります。うちは関税の文で、3回引っかかっています。
3つ目は、セラーハブの出品品質レポートに「Googleに弾かれた出品」のタブがあります。弾かれた出品があるときだけ出てくるので、知らない人が多いです。うちは6件ありました。
APIで、できること・できないこと
チェックリストの【API】は、ぜんぶeBayの公式の窓口でできます。
ぼくの店では、毎日10種類の窓口を使っています。
出品も、値付けも、在庫も、注文も、お金も、お客さん対応も、広告も、分析も、店の設定も。
店の仕事は、ほぼ全部、どこかの窓口でできます。
えっ、こんな窓口も
💡 写真やタイトルを渡すと、eBayのAIが出品の案(カテゴリー・項目・説明文)を作って返してくれる窓口(Inventory Mapping API)もできました。いまは米国だけ・1日20回まで・自動車部品は対象外です(2026年9月28日に公式サイトで確認)。
出典: eBay Developers Program「Inventory Mapping API」(2026年9月28日閲覧)
窓口は、ときどき増えたり、廃止されたりします。
使う前に、AIに公式の最新情報を確認させてください。
APIで、できないこと3つ
- 仕入元の在庫を知る: eBayの外のことなので、eBayのAPIではわからない。仕入元のページを、回数をしぼってプログラムが見回る
- いくらで売れたか(売れた実績)を取る: 取れる窓口はあるけれど、eBayが認めた相手だけ。ぼくは2回申請して、2回とも断られました
- CPaSS・eBaymag・Payoneerの操作: eBayのAPIの外にあるサービス。それぞれの画面か、そのサービスのしくみで
AIに画面を操作させるより、APIがいい理由
AIにブラウザでeBayの画面を操作させる方法もあります。
でも、おすすめしません。
- 遅い: 1件ずつ画面を読み込むので、何千件は回らない
- 止まる: 画面の見た目が変わると、動かなくなる
- 許可が要る: eBayに問い合わせて、書面で回答をもらいました。AIにブラウザでeBayの画面を開かせるのは、許可されていません
同じ回答で、公式のAPIを使ってAIに出品・説明文・項目・値段を更新させるのはOK、とも確認しています。
出典: eBay Japanからの回答メール(2026年10月1日)。担当者名・問い合わせ番号・ストアのIDは伏せています
ぼくの店のAIの使い方は、この回答の範囲で運用しています。
できることは、全部APIに寄せる。
これが、いちばん安全で、いちばん速いです。
APIの窓口を、ひとつずつ全部紹介した記事はこちらです。
45項目のうち、自動で回すプログラムの作り方は、『AI × eBay輸出の教科書』の第2版に書きました。
AIにプログラムを作らせるための発注書キットもつけています。
使い方: このハンドブックを、AIに読み込ませる
チェックを入れるだけでも、気づきはあります。
でも、もっと手軽なのは、この記事をまるごとAIに読み込ませて、聞くことです。
このページのURLか、本文をコピーして、ふだん使っているAI(Claude・ChatGPTなど)に貼ってください。
そのうえで、使い方は3つあります。
使い方①: 「なにができていない?」と聞く
いちばんのおすすめです。
自分でチェックを入れなくても、AIが45項目と照らし合わせてくれます。
このハンドブックを読んで。
ぼくのeBayの店は、いまこうしています。
(ここに、ふだんの作業を箇条書きで。例: 出品は手で1件ずつ/値段は月1回見直す/返信は自分で英訳)
45項目のうち、まだできていないものを書き出して。
その中から、売上に近い順に3つ選んで、理由も書いて。
Claude Codeのように、店のプログラムや設定のフォルダを読めるAIなら、作業を書かなくても大丈夫です。
「このフォルダを見て、45項目のどれができていて、どれができていないか表にして」で、AIが自分で調べてくれます。
使い方②: 「これをやりたい」と聞く
やりたいことが先にあるときは、こちらです。
このハンドブックを読んで。
ぼくは「(ここに、やりたいこと。例: 出品を1日100件にしたい/返信の時間を減らしたい)」をやりたい。
45項目のうち、どれとどれを組み合わせればいい?
eBayの公式APIのどの窓口を使うかも書いて。
やりたいことが、どの項目とどの窓口でできるのかが分かります。
使い方③: 選んだ1つを、計画にしてもらう
①か②で1つ選んだら、最後にこれを渡します。
(選んだ項目)を、ぼくの店でやりたい。
①eBayの公式APIのどの窓口を使うか ②APIでできない部分はどうするか ③買い手の個人情報をAIに渡さない形になっているか、を書き出して。
eBayの画面をブラウザで開く方法は使わないで。
まだ作らないで。計画だけ見せて。
「まだ作らないで」が、ポイントです。
先に計画を見て、OKを出してから作らせると、ずれが少なくなります。
ひとつだけ注意です。
店の様子をAIに説明するときも、お客さんの名前・住所・メッセージの本文は貼らないでください。
正直に書いておくこと
- ぼくの店でも、全部が最初からできていたわけではありません。Item specificsも、値下げ交渉の自動OK額も、9月に入ってから直しました
- 年末年始のハンドリングタイムは、うちの店はまだ年末年始を迎えていません。AIに計算させる予定です
- 人の仕事は、いまも2つ残っています。売れたあとの仕入れのボタンを押すことと、梱包発送(外注さん1名)です
- AIをどこまで使ってよいかは、サービスごとに規約が違います。わからないところは窓口に確認して、自己責任でお願いします
まとめ: AI活用ハンドブック
- 9つの仕事・45項目: 準備から規約対応まで、eBay輸出のほぼ全部の仕事に、AIの出番がある
- 【API】の項目は、公式の窓口で: 画面をAIに操作させず、APIに寄せる。買い手の個人情報はAIに渡さない
- AIに読み込ませて、聞く: 「なにができていない?」「これをやりたい」と聞くだけでいい。1つ選んで、計画→OK→作る
画面で1件ずつやる時代から、窓口でまとめて任せる時代へ。
作業をAIに頼む時代から、作業するしくみをAIに作らせる時代へ。
人がやる仕事は、決めることと、ボタンを押すことだけへ。
あなたの店は、45項目のうち、いくつにチェックが付きましたか?🐹
▼中の人🏠(レンタルスペース23部屋・売上1.5億)のレンスペ実録
▼ブログ(eBay×レンスペ、全記事まとめ)
▼この店のやり方は、ぜんぶ1冊にまとめてあります
リサーチ・出品・値付け・顧客対応まで、初月利益10万4,286円を出した実店舗の記録と手順を全部書いた教科書です。
読んだその日から、AI社員の作り方をそのまま真似できます。
『AI × eBay輸出の教科書 — 梱包以外、ぜんぶAI』
内容・最新価格は販売ページをご確認ください。















