
値段の調整は、毎日やるほど効きます。
相手の店の値段は、毎日かわるからです。
でも、何千件もの出品を毎日見るのは、人には無理です。
だから、AIに任せられます。
ただし、任せる前に決めることがあります。
やることは、この3つだけです。
- どこまで下げるか
- いつ上げ戻すか
- 上げるときも下げるときも、だれと比べるか
例えば、ぼくの店では、約6,400件の出品を、AIが1日2回見直しています。
今朝は30件の値段を下げて、16件は「下げない」と決めました🐹
先に言っておくと、3つ目のルールは、きのう失敗して気づいたものです。
その失敗も、そのまま書きます。
値段は、同じ商品を売っている、いちばん安い店に合わせる
値段の調整で、最初に決めるのは「だれに合わせるか」です。
合わせる相手は、同じ商品を売っている店だけ。
似た商品と比べると、下げなくていい品まで下げてしまいます。
例えば、ぼくの店では、同じ商品を売っている店のいちばん安い値段より、1ドル安くしています。
同じ商品を売っている店が見つからない品は、値段にさわりません。
今朝の見直しでは、そういう品が96件ありました。
あなたの店でも、「同じ商品」をどう見分けるかを、先に決めておいてください。
ルール①: 下げる下限を、先に決める
下限のない値下げは、相手が赤字で売っていても付いていきます。
相手が値段を下げるたびに、こちらも下げる。
気づいたら、売れるほど赤字、ということが起きます。
例えば、ぼくの店では、利益が5%と1,500円を割る相手には付いていきません。
今朝、下限より安い相手がいて「下げない」と決めた品が16件でした。
いちばん安い店が下限より下にいるときは、2番目に安い店の1ドル下で止めます。
いちばんは取れなくても、2番目の店より先に見てもらえます。
下限の数字は、あなたの店の数字で決めてください(うちは5%)。
値下げの下限については、前の記事にも書きました。
ルール②: 下げるだけのAIは、値段をもどさない
最安に合わせるしくみの多くは、相手が安いときに下げるだけです。
相手が値上げしても、売り切れても、こちらは安いまま残ります。
例えば、ぼくの店で調べると、2番目に安い店よりずっと安く売っている出品が748件ありました。
下げるルールしかないと、このあいだは自然にはうまりません。
そこで、2番目に安い店の1ドル下まで、値段を上げました。
上げすぎない線も決めました。
いまの値段の1.15〜1.30倍までです。
あなたの出品にも、2番目に安い店とのあいだが大きく空いている品があるかもしれません。
そこは、利益を取りもどせる場所です。
ルール③: 上げるときも下げるときも、同じ相手と比べる
出典: 店の価格調整の報告(Discord・型番とURLはぼかしています)
上げるルールと下げるルールを別々に作ると、ルール同士がけんかします。
例えば、ぼくの店では、上げた748件のうち30件を、次の朝、下げるAIがまた下げました。
上げるときと下げるときで、比べる相手の決め方がちがっていたからです。
上げる側が見ていなかった安い店を、下げる側が見つけて、また1ドル下に合わせました。
それでも、30件のうち29件は、上げる前より高い値段で止まっています。
ただ、上げては下げる、をくり返すと、値段はいつまでも落ち着きません。
ルールを足すときは、「だれと比べるか」を、上げる側と下げる側で同じにしてください。
ぼくの店は、ここがまだそろっていません。台帳に書いておこう。
任せたら、毎回の報告だけを受けとる
任せっぱなしでこわいのは、こわれても気づかないことです。
例えば、ぼくの店では、見直しのたびに、値下げの件数・合計・下げ幅の大きい3件が、Discord(チャットのアプリ)に届きます。
変更がない日も「変更なし」と届くので、止まっていないことが分かります。
値上げがまじっていたら、目立つように出ます。
見るのは、この報告だけです。
売れ方は、1週間あとに見ます。
上げ戻した748件の売れ方は、まだ結果が出ていません。
AIに渡す指示文(コピー用)
3つのルールを、そのままAIに渡せる形にしました。
◯のところは、あなたの店の数字に変えてください。
出品中の商品ごとに、同じ商品を売っている店のいちばん安い値段を調べてください。
その値段より1ドル安くしてください。ただし、利益が◯%と◯円を割るときは下げないでください。
いちばん安い店が下限より下にいるときは、2番目に安い店の1ドル下にしてください。
2番目に安い店とのあいだが大きく空いている品は、2番目の店の1ドル下まで上げる候補として出してください(上げるのは、いまの値段の◯倍まで)。
上げるときも下げるときも、比べる相手は同じ決め方で選んでください。
下げた品・下げなかった品・上げる候補を、件数と一覧で報告してください。
うちは、eBay Japanに書面で確認したうえで、AIを使っています。
回答では、公式のAPI(プログラム用の入口)で自分の出品の値段を変えるのはOKでした。
一方、ほかの店の値段をAPIで定期的に取って保存することは、「公式のAPIだから一律OK」とは言えない、という回答でした。
ぼくの店は、公式のAPIで、AIに値段を見直してもらっています。
AIでeBayの画面を開くことはしていません。
どこまでAIに任せるかは、eBayの規約とAPIの利用規約を読んだうえで、ご自身の責任で決めてください。
まずはAIに候補を出してもらい、それを見てから変える、というやり方もあります。
まとめ: 値段の調整は、3つのルールを決めてから任せる
- 下げる下限を、先に決める
- 下げるだけでは、値段はもどらない。上げ戻しも任せる
- 上げるときも下げるときも、同じ相手と比べる
AIは、決めたルールのとおりに、毎日きちんと値段を変えます。
だから、ルールのすき間も、毎日きちんと広がります。
あなたの店で、2番目に安い店よりずっと安い出品、何件ありますか🐹
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