eBayの【重要】UHF導入のお知らせ、ほぼ370円増えるだけ

eBayから「【重要】EUの関税制度変更に伴うEU取扱手数料(UHF)導入のお知らせ」が届いた方へ。

2026年10月20日にeBay Japanから届いたメール

申し込みも、設定の変更も、いりません。

中身をひとことで言うと、EU宛ての荷物が、11月から1件 約370円高くなるという話です。

手数料は、ラベルを作るときに自動で引かれます。

ほとんどの店は、何もしなくて大丈夫です。

気をつけたいのは、2つの店だけです。

この記事で分かることは、3つです。

  1. ほとんどの店が、何もしなくていい理由
  2. 40ドル以下の品が多い店の、確かめ方
  3. 郵便で送っている店の、落とし穴

メールの中身を、ひとことで

11月1日から、EUに入る荷物に、新しい手数料がかかります。

1件€2(約370円)。 名前はUHF(EU取扱手数料)です。

eBay Japanからのメール(2026年10月20日)より。文言はメールのまま

  • 7月からの関税€3(約555円)とは別に、上乗せでかかる
  • 「1件」は、荷物1つではなく、HSコード(関税の分類番号)1つごと
  • 届かなくても、返ってきても、返金されない

eBay Japanからのメール(2026年10月20日)より。文言はメールのまま

いちばん影響があるのは、EU宛て・€150以下の荷物です。

ここは10月からDDP(セラーが関税を先に払う送り方)しか選べないので、必ずセラーが払います。

€150は、送料を除いた商品の値段で、だいたい2万6千円・170ドル前後です。

EUは27か国で、イギリス・スイス・ノルウェーは入りません。

€150以下の荷物1件で、セラーが払う額はこう変わります。

  • いま: 関税€3+手数料2.1% = 約567円
  • 11月から: 関税€3+UHF€2+手数料2.1% = 約945円

増えるのは、1件 約378円です。


ほとんどの店は、何もしなくていい → アメリカの関税ぶんでまかなえる

多くのセラーは、アメリカ宛てを前提に値段を決めています。

EU宛てだけ、別の値段は付けていないはずです。

それでも、EUのお客さんは、ebay.comのドルの値段や、ebaymag(ほかの国のeBayに自動で出品する道具)が換算した値段で買ってくれます。

ここで見落としやすいのが、アメリカの関税です。

アメリカ宛てもDDPなので、値段の中にアメリカの関税ぶんを入れている店が多いはずです。

EU宛てで売れたとき、この関税は払いません。

かわりに払うのが、さっきの約945円です。

確かめる式は、これだけです。

売れた値段(円) × 値段に入れているアメリカの関税率 ≧ 945円 なら、まかなえている

関税率を15%で入れているなら、約6,300円(約41ドル)以上の品は、何もしなくて大丈夫です。

例えば、ぼくの店も、値段と利益の計算はアメリカ宛ての前提だけです。

直近30日にEU宛て・€150以下で売れた6件は、どれも15%ぶんが約2,300〜3,900円ありました。

なので、何も変えていません。

ただし、この式に送料の差は入っていません。

EU宛ての送料が高い品は、別に見てください。


気をつける店①: 40ドル以下の品が多い → 945円が売値の2〜3割になる

安い品ほど、約945円の重さが変わります。

売値945円が売値に占める割合
20ドル(約3,100円)約30%
30ドル(約4,650円)約20%
41ドル(約6,300円)約15%
50ドル(約7,750円)約12%
100ドル(約15,500円)約6%

20〜30ドルの品は、利益がほとんど残らないか、赤字になりやすいです。

1つの箱に種類のちがう商品を入れると、945円×種類の数になるので、同梱が多い店も注意です。

まかなえない品が多い店の手は、3つです。

  1. ebaymagの「価格補正」で、EUのサイトだけ値段を上げる: サイトごとに「+◯%」を決められます。そのサイトの全部の商品にかかり、反映には数日かかります
  2. 配送ポリシーで、ヨーロッパ宛ての送料を上げる: €150をこえる品を買う人の送料も上がります
  3. 安い品だけ、EU宛てに送らない: 売れる数は減ります

eBayのメールにも「必要に応じて商品価格または送料に反映することをご検討ください」とありました。


気をつける店②: 郵便で送っている → 370円より先に、DDPで送れているか

安い品を、DHL・FedExではなく郵便で送っている店も多いと思います。

ここは、370円より大きな落とし穴があります。

EU宛て・€150以下は、郵便でもDDPが必須です。

いつもの郵便のラベル(関税をお客さんが払う形)のまま送ると、関税が理由の「届かない」の申し立ては、セラーの負けで閉じられます。

アピールしても消せないディフェクトが付きます。

郵便でDDPにするときは、こうなります。

  • ラベルは、国際郵便マイページではなく、Zonos社のアプリなどで作る(関税の前払いもここで。Zonos社の手数料がかかる)
  • アメリカ宛ても同じく、関税の前払いが条件。前払いした荷物は、指定の郵便局で引き受け

郵便で送るときのUHFの払い方は、日本郵便の10月1日の案内には、まだ書かれていません。

郵便の人は、日本郵便のお知らせを見ておいてください。

▼日本郵便「EU宛て郵便物」のお知らせ


始まる日と、発送する人への一言

SpeedPAKは、11月1日より前から始まります。

基準は、CPaSS(SpeedPAKの伝票を作る画面)で注文を作った日です。

  • 10月23日: SpeedPAK Economy(この日からEU宛ては€150以下しか送れない)
  • 10月27日: SpeedPAK DHL・FedEx
  • 11月1日: EUでの正式な開始

eBay Japanからのメール(2026年10月20日)より。文言はメールのまま

発送を人に頼んでいる店は、「EU宛てのラベル代が約370円高くても、正常です」と先に伝えておくと、手が止まりません。

例えば、ぼくの店も、梱包と発送をしてくれている人の手順書に、この1行を足しました。


さらに: EU宛てには、もう1つ新しいルールがあります

11月1日から、EU宛ての荷物には、型番などの番号(PID)の申告も必須になります。

こちらは、出品の型番の欄がそのまま申告になります。

▼EU宛ての新ルール2つ。セラーがやることは3つ


まとめ

eBayのUHFのメール。

申し込みも、設定の変更も、いりません。

EU宛て・€150以下の荷物が、1件 約370円高くなるだけです。

  1. ほとんどの店は、何もしなくていい → アメリカの関税ぶんでまかなえる(関税15%なら約41ドル以上)
  2. 40ドル以下の品が多い店 → 945円が売値の2〜3割。値段・送料・送り先のどれかで調整
  3. 郵便で送っている店 → 370円より先に、DDPで送れているか

あなたの店で、EU宛てに売れたいちばん安い品は、いくらでしたか?

945円の式に当てると、何もしなくていいかは、すぐ分かります。

メールは長いけど、やることは少ない。

台帳に書いておこう🐹


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