
今日10月1日から、EU向けの€150以下はDDPが必須になりました。
eBayは、セラーが「やること」を3つ挙げています。
うちの店も、当日にこの3つを順番に点検しました。
でも、いちばん危なかったのは、3つの他にありました。
▼EU向けDDP必須化の速報は、こちら
https://rental-space.net/articles/2026-09-01-eu-ddp-mandatory.html
おさらい: 何が変わったか
日本時間の今日16時以降の取引から、ルールが変わります。
EU加盟27カ国に送る、送料を除いて€150以下の品は、どの配送方法でもDDP(店が関税を先に払う送り方)が必須です。
イギリスは対象外です。

守らないとどうなるか。
関税が理由で届かなかったとき、未着ケースは店の負けで終わります。
ディフェクト(店の成績の減点)が付いて、アピールしても消せません。
eBayが挙げている「やること」は、この3つです。
- 値段を見直す
- 商品説明を直す
- 配送ポリシー(送り方の設定)を見直す
1つずつ、うちの店の答えを書きます。
やること①: 値段を見直す → 上げない
DDPにすると、関税を店が払います。
EUの€150以下は、1件あたり関税€3と手数料。
うちの請求書で確かめると、関税が553円、手数料が966円。
合わせて約1,520円でした。
関税より、手数料のほうが高いんです。

これを値段に乗せるかどうかは、店が決めます。

うちは乗せないことにしました。
理由は、EU宛がまだ少ないからです。
発送ラベルの記録87件のうち、EU宛は10件。
商品の値段を上げると、EU以外のお客さんにも高くなります。
それなら、利益から出すことにしました。
EU向けが増えてきたら、送料側に乗せるか考えます。
やること②: 商品説明を直す → もう0件
「関税はお客さん負担です」と書いてある出品は、直すように案内されています。

これは9月22日に、先に済ませていました。
全部の出品、6,349件の説明文を点検担当に読んでもらいました。
古い文が残っていたのは89件。
そのうち、お客さんの画面に見えていたのは4件でした。
ぜんぶ消して、いまは0件です。
いまの配送欄は、こうなっています。
関税の文は「アメリカのお客さんは関税込み」の1文だけです。

eBayは「EUのお客さんへ: 関税はDDPで支払い済みです」という例文も出しています。
ただ、これは「お客さん負担」の文を直すときの例で、必須ではありません。
うちは、この一文は足さないことにしました。
うちは、各国のeBayに翻訳して出す仕組み(eBaymag)を使っています。
9月22日から27日に、イタリア語版の出品が4件、「eBayの外での取引に誘う疑い」で非表示になりました。
関税の文と関係あるかは、分かりません。
分からないうちは、翻訳される文を増やさないことにしました。
20件だけ試しに足した出品は、そのまま様子を見ます。
やること③: 配送ポリシーを見直す → 出品の4割を直した
うちは発送にSpeedPAK(eBay公式の配送サービス)を使っています。
SpeedPAKのEU向けは、もともとDDPです。
なので、ここは大丈夫だと思っていました。
eBayのFAQにも、SpeedPAKを使う店は「正しいSpeedPAKサービスを設定してください」とあります。

ところが、車の部品用の配送ポリシーだけ、国際便が「Expedited International Shipping」という汎用の名前のままでした。
SpeedPAKの名前が付いていない、ふつうの速達です。
このポリシーを使っている出品は、全体の約4割。
実際には、SpeedPAKで送っています。
でもeBayの画面では、SpeedPAKで送る店かどうかが分かりません。
そこで、国際便を「eBay SpeedPAK Expedited」に替えました。
速達の見え方はそのまま、送料無料もそのまま。

eBayの記録では、3,578件に反映されました。
2件だけ反映に失敗していたので、この2件は個別に確認します。
ドイツ・イタリア・イギリスのお客さんの画面で、表示が変わったのを確かめました。
アメリカのお客さんの表示は、前と同じです。
さらに: 人とAIへの指示書を直す
eBayの3つは、これで終わりです。
さらに、eBayが挙げていない場所がありました。
いちばん危なかったのは、ここです。
人間の梱包発送担当さんが見る画面には、「米国向け=DDP、米国以外=DDU」と出ていました。
マニュアルにも、こう書いてありました。
「アメリカ以外は、関税はお客さん負担なので、そのまま進めてOK」
今日から、EUの€150以下はこれが間違いです。
顧客対応担当も同じでした。
「この国に送れますか?」と聞かれたときの返信ルールに、「アメリカ以外は関税がお客さん負担になる場合があると添える」と入っていました。
これでは、説明文を直したのに、メッセージで「関税はお客さん負担」と伝えてしまいます。
3つとも直しました。
梱包の画面は、EUの€150以下だと「DDP EU向け・€150以下(関税込み)」と出ます。
マニュアルには、「発送の画面でDDUを選ぶ欄が出たら、選ばずに店長へ連絡」を足しました。

返信ルールは、「アメリカとEUの€150以下は関税込み、それ以外はお客さん負担の場合あり」に。
説明文は、お客さんへの約束。
マニュアルと返信ルールは、その約束を守る人とAIへの指示。
両方そろって、はじめてDDPです。
まとめ
EU向けDDPで、うちの店がやったことです。
- 値段を見直す → 関税と手数料は約1,520円。値段には乗せない
- 商品説明を直す → 「関税はお客さん負担」は0件。EU向けの一文は足さない
- 配送ポリシーを見直す → 出品の4割の国際便を、SpeedPAKの名前に替えた
さらに、
- 人とAIへの指示書を直す → 梱包の画面・マニュアル・返信ルールの「アメリカ以外はDDU」を直した
eBayの3つは、eBayの画面の中の話です。
4つ目は、店の中の話なので、eBayは教えてくれません。
あなたの店の手順書、「アメリカ以外」とひとくくりにしていませんか?🐹
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https://note.com/rentalspace_kiku
▼ブログ(eBay×レンスペ、全記事まとめ)
https://rental-space.net
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