
お客さんへの返信、221通。
AIが書きました。
人間が書いた返信は、0通です。
9月9日から10月11日まで、eBayの店に届いたメッセージに、AIが自分で返信を送りました。
送る前に、ぼくが読むこともしていません。
ぼくがやっているのは、Discord(チャットアプリ)に届く報告を、あとで眺めることだけです。
先に、くわしく書きます。
AIが返信まで済ませたのは、4通に3通(74%)。
残りの4通に1通は、お金や約束が絡むもの。
ここは、AIが「店長に」と止めて、返信案を作っておいてくれます。
でも、正直に言うと、ぼくはこの85件も見ていません。
放置です。
つまり、この1か月でお客さんのメッセージを読んだ人間は、0人です。
お客さん対応の面倒とストレスは、ほぼゼロになりました。
実際に届いた報告を、そのまま見てもらいます🐹
お客さん対応の面倒は、3つ
eBayの店をやると、毎日こんなメッセージが来ます。
①商品の質問
「白はありますか?」「動きますか?」
出品ページと写真を見直して、調べて答えないといけない。
②値下げの要求
「$420でどう?」
仕入れ値と送料を計算し直して、利益が出る金額を返さないといけない。
③いやなこと
ありえない安い値段を言われる。
「詐欺じゃないの?」と疑われる。
「eBayに報告する」と言われる。
読むだけで疲れるのに、気持ちを立て直して、ていねいに返さないといけない。
時差があるので、届くのはだいたい夜中です。
この3つを、いまはAIが返しています。
実例①: 商品の質問
AIが返信を送ると、Discordに報告が届きます。
名前とアイコンはぼくですが、書いているのはAIです。
出典: Discordに届いた自動返信の報告(10月8日0:25)。買い手IDと型番は伏せています
夜中の0時25分。
「白色もありますか?」に、出品の中身を確かめて答えています。
出典: Discordに届いた報告と同じ文面を、記録から書き出したもの(10月3日)
「動きますか?」には、出品の状態(ジャンク)をそのまま伝えます。
売りたいからといって、「たぶん動きます」とは書かせていません。
実例②: 値下げの要求
出典: Discordに届いた報告と同じ文面を、記録から書き出したもの(10月8日)
$146の品に、「これは25ユーロです🤣」。
人間なら、ちょっとムッとするところです。
AIは、ムッとしません。
利益が出る金額を計算して、$142.06を返しました。
値下げの返事は、だいたいこう進みます。
出典: Discordに届いた報告と同じ文面を、記録から書き出したもの(9月16日1:06〜2:52)。買い手IDと品名・店名は伏せています
夜中の1時6分から2時52分まで。
「いくらまで?」→「$420は?」→「$484でOK」→「動作確認は?」→「日本の店?」→「ありがとう」。
6往復、ぼくは寝ていました。
最低ラインは、先にルールで決めてあります。
利益と送料を計算して、そのラインより下は出しません。
実例③: いやなこと・こまった頼みごと
出典: Discordに届いた報告と同じ文面を、記録から書き出したもの(9月19日)
「税関の申告額を、半分にしてもらえませんか?」
これはやってはいけないことです。
AIは、理由をそえて、ていねいに断りました。
出典: Discordに届いた報告と同じ文面を、記録から書き出したもの(9月19日2:03)
「あまり売る気がなさそうですね」。
こういう一言も、AIが受け止めて、普通にお礼を返します。
出典: Discordに届いた自動返信の報告(10月11日0:26)。買い手IDと追跡番号は伏せています
「荷物がどこにあるのか、まったく分かりません」。
配達予定日が10月1日→6日→8日と変わった、というお怒りのメッセージです。
AIは、発送日と追跡番号、ドイツ国内の配達業者の追跡番号まで調べて返しました。
これも夜中の0時26分です。
1か月の数字
記録を数えると、こうなりました。
出典: うちの自動対応の記録を数えた結果(2026年10月11日朝の時点・件数だけ)
AIが自動で送った返信は221通。
そのうち126通(57%)は、夜22時から朝7時のあいだです。
メッセージ以外も、AIが動いています。
値下げのオファー(Best Offer)への返事が41件。
eBayから届いた「出品を非表示にしました」の通知を読んで、出品を直したのが48件。
正直に: 値下げ交渉34通で、金額がぶれた
うまくいかなかった話も書きます。
9月に、ある買い手さんと値下げ交渉が3週間続きました。
AIが自動で返したのは34通。
ほとんどが夜中の0時から5時です。
「本物のセラーじゃないのでは」
「eBayに報告します」
「あなたは私を二度だました」
人間なら、胃が痛くなるやり取りです。
AIは34通とも、ていねいに返しました。
ここは、AIでよかったところです。
でも、AIが出した金額がぶれました。
出典: 自動で送った返信の記録から抜き出し(買い手IDと品名は伏せています)
$853.50 → $827.11 → $667.76 → また$853.50。
「最後の価格です」と言ったあとに、上がっている。
最後は「$667.76を出したことはない」と、事実と違う文まで送っていました。
AIは、1通ずつはちゃんと考えます。
でも、前に自分が出した金額を、毎回はふり返っていませんでした。
それで、9月30日にルールを3つ足しました。
この買い手さんは、いまは店長が見る形に切り替えています。
まねできる手順: 自動返信につける3つのルール
①一度でも金額や約束を出した会話は、AIが自動で送らない
金額がからむ会話は、店長に回します。返信案はAIが作っておきます。
②同じ買い手への自動送信は、24時間で2通まで
やり取りが続いたら、いったん止まります。
③推測のまま書いた返信は、送らない
「たぶん」「おそらく」が入った返信は、店長に回します。
10月4日から11日までに、このルールで止まった返信は10件でした。
AIに渡すなら、このまま使えます。
自動返信を送る直前に、次の3つのチェックを足してください。当てはまる返信は送らずに、返信案を残したまま店長に回してください。
1. この買い手との過去60日の会話に、当店が出した金額(ドル・値引き・オファー)や約束(オファーを送る・発送する・返金する など)がある
2. この買い手へ自動で送った返信が、直近24時間で【あなたの店の値(うちは2通)】に達している
3. 返信の根拠が推測(おそらく・たぶん・probably・should)で、出品の情報や写真の裏付けがない
止めた返信は「止めた理由」と一緒に記録し、1日の件数を報告してください。
うちの返信は、eBay Japanに問い合わせて、書面で回答をもらった範囲で動かしています。
eBayとは公式のAPI(データをやり取りする公式の窓口)でつないでいます。
10月3日からは、買い手の名前やIDを記号に変えてから、AIに渡しています。
eBayの規約で、AIの使い方が制限される可能性があります。
AIを使うかどうか、どこまで任せるかは、eBayの規約を確認したうえで、自己責任で決めてください。
設定の5つのステップと、プロンプトはこちらに書きました。
▼eBayの返信をAIに任せる5ステップ
うれしい言葉も、AIが受け取っています
出典: Discordに届いた自動返信の報告(9月30日)。買い手IDと品名は伏せています
「届いてとても嬉しかったです。良い評価をつけますね!」
こういうメッセージも、AIが返事をしています。
ぼくは、あとからDiscordで読んで、にやにやするだけです。
あなたのお客さん対応、いちばん時間を取られているのは、3つのうちどれですか?
まずはそれだけ、AIに返信案を作ってもらうところからどうぞ🐹
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▼ブログ(eBay×レンスペ、全記事まとめ)
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